みなさん、こんにちは!あこです (^^)/
今日はリアルなといっても救命と名の付く部署には勤務経験がないので、「一般病棟24時」と題して実体験からご紹介していきたいと思います。
ドラマ「救命病棟24時」は何シリーズもあり、今でも再放送されるぐらいですから、相当な人気があるんでしょうね。当時私もリアルタイムで観ていたのを覚えています。時々「んなことあるかい!」と突っ込みを入れつつ、江口洋介さんみたいな先生いたらなぁ♡と切に願っておりました(笑)
私は内科・外科ともに病棟の勤務経験がありますが、外科も内科も忙しさは科によってそれぞれといったところでしょうか。外科だから忙しというわけではないように思います。
では「一般病棟24時」スタート~
※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。
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日勤の一日の流れ
日勤は8時半~17時までの勤務になります。
朝は大体どの病院も8時半から日勤の勤務開始となります。といっても情報収集(当日自分が担当する患者さんの情報収集を電子カルテからします。)をしなくてはなりませんので、大体みなさんその前に病棟に来ています。
勤務経験が長ければ長いほど要領を得てくるので、その時間は短くて済みますが、新人の頃は人によっては1時間ほど前に出勤してくるスタッフもいました(驚)そして8時半になると、夜勤のリーダーから夜勤帯の申し送りが始まります。と言っても全体の患者数など大まかなことのみです。
その後師長さんに引き継ぎ、日勤者のみの朝礼?のようなものをぱぱっと済ませて、実働開始!これは病院によって大きく違いますが、患者さん個々の口頭での申し送りはしなくなっていっています。もしどうしても口頭で伝えておきたい時は担当者個々で簡単にする程度です。
まず朝は、その日に必要な物品をMYワゴンに準備するところからスタート!担当患者さんにご挨拶にまわりながら点滴の残量チェック→もう終わってしまいそうであれば適宜交換をしつつ、夜間帯の排泄物破棄(トイレに行けない方や量を測定している方の)もしなければなりません。寝たきりの患者さんが多い病棟であれば、オムツ交換にスタッフみんなでまわったりもします。
そして検温にまわりつつ、ベッド周りが乱れている方は一緒に整理整頓、軽くお掃除です。他の方の点滴交換や日勤帯から点滴開始になる方もいるので、その対応をしつつ状態観察。清潔ケアの希望や検査予定があれば、その確認を患者さんにしていきます。ちなみに点滴開始後は、確か5分後、15分後等、確認にいくというマニュアルがあります。時々タイマーを首から何個も下げている看護師さん見たことありませんか?忘れないためです。
特に初めて投与する点滴(抗生剤や抗がん剤、輸血など)は副作用が出る可能性が高く、軽い症状の方は多々いましたが、急変してしまうほどの方も時にはいます。20数年の看護師人生のなかでも本当に稀ではありましたが、いらっしゃいました。
検温がひと段落すると、清潔ケアの時間です。入浴・シャワー浴介助、清拭(ホットタオルで体を拭くこと)、足浴や洗髪などご希望に合わせて行っていきます。また、入院の方がいたりすると、その受け入れ対応もあります。ざっとですが、既往歴の聴取や内服薬の確認、採血などの検査をして病棟内をご案内です。
そうこうしているうちに昼食の時間がやってきてしまいますので、食前薬がある方や食前の血糖測定、インスリン注射(糖尿病の方のお薬です。)がある方などのもとへGO!胃瘻の方がいれば栄養剤注入、食事介助が必要な方がいれば介助をしつつ、下膳にまわりながら摂取量の確認や食後薬を配ったり、内服出来ているか確認したり。その間に自分たちのお昼休憩も交代しながらとります。そして、ナースコールの対応も合間合間にしておりますよ~ (;’∀’)
お昼休憩を1時間とれることはなかなかないので、看護師に早食いの方が多いのは、このせいかと思います。
午後は、カンファレンス(患者さんの共有や諸々相談など)をしたり、午前中に終わらなかった清潔ケアや処置などをしつつ、面会時間に入るため、その間に明日の点滴や内服薬の指示確認を行います。が、決まった時間までに医師が指示を出さない!!詳細は省きますが、そうなると色々面倒なことになるのです。
その後は、リハビリが必要な方に付き添ったり、外来での検査や処置後のお迎えに行ったり、看護記録をしたり、点滴や永遠続くナースコールの対応に追われて、あっという間に16時半です。
ですが、これはなにもイレギュラーなことが起こらなかった場合の一日です。ここに緊急入院や状態急変を起こした患者さんが出たりすると、もうてんやわんやです(焦)急変までいかなくても、患者さんに変化があれば、追加で検査や点滴など、新たな指示が出ることも多く、なかなか予定通りにはいきません。
チームワークで乗り切ることもありますが、その時の病棟全体の重症度の程度や人数にも大きく左右されます。こうなると、患者さんへ影響のない雑務は全部後回しにして、夜勤者へ申し送ってから取り掛かることになります。
夜勤の一日の流れ
16時半から翌朝8時半までが夜勤になります(二交替制の場合)。
16時半から師長さんからの申し送り後に、実働開始です。準備、スタートはほぼ日勤と同じですが、担当患者数が日勤の時の倍またはひどいと3倍ぐらいの人数になります。看護師の人数も数名へ減ってしまうため、こちらも大変です!
18時の夕食までにたくさんの患者さんの検温を終えなくてはなりません。時間勝負です。勿論終わらないことも多々あり、消灯の21時までにどうにか終わらせます。日勤同様、点滴管理や常に少ないスタッフですべてのナースコールに対応、面会にいらしたご家族の対応、食事の介助や前後の対応など消灯まであっという間です。
21時の消灯後に交代で夕食を摂りにいきます。そして消灯したからといって仕事量が減るわけではありません。トイレの介助などナースコールが鳴りやむことはありません。
そして、消灯してもまだ日勤のスタッフが残っているということもしばしありました (( ;∀;)
朝まで2時間ごとの巡視(見回り)、数十名分の看護記録、日勤で使用する点滴の準備、16時間勤務のため2時間の休憩を交代でとらなければなりませんので、その間は休憩中のスタッフの担当患者さんのこともみなければなりません。
また夜間帯は不思議なことや予想外のことが起きることも多く...とにかく人手がないなかでどうか大きなトラブルなどありませんようにといつも祈っていました。
夜勤帯のエピソード集
ある時巡視をしていると、寝ているはずの患者さんがベッドにいない!でもトイレにも誰もいなかった...と固まっていると、暗闇から「よっ!」声の聞こえる方をライトで照らすと、なんと床で寝ているではないですか!!「床が冷たくて気持ちいいからさぁ。」と患者さん。「ひぃぃ」と声をあげながら、ベッドから転落していないか、アザや傷などはないか全身を確認します。本人も落ちていないと言っていますし、大きな物音もしなかったので、転落していないことはほぼ確定なのですが、これはインシデント(事故にまで至らなかった出来事)という扱いになり、報告書を書くことになります。翌朝、師長さんとの振り返りも待っています.(ToT)
他にも暗闇で血まみれの患者さんを発見したり(手術後の方で傷口をとめてある医療用のホチキスのようなものをご自身でとってしまいました...)、入院中にも関わらず、病室から救急車を要請する方もいました。
担当看護師の対応に怒り出し、夜中に「帰る!」と言ってきかず、自身で強制退院していった方もおられました。点滴を抜いてしまう方も多々おられます。そしてよく聞く、心霊現象的なこともやはりありました。
誰も通っていないし、近くに誰もいないのに、開いたり閉まったりする自動ドア。患者さんのいないベッドからのナースコール。必ずと言っていいほどの確率でその部屋に入院した患者さんは「そこに子供がいる。」と言う個室など。私は全く霊感などありませんが、何度かそういった経験がありました。
そしてまた夜勤の流れに戻ります~。
夜も明けてくると、またまた検温に回りつつモーニングケアやトイレ介助、曜日にもよりますが、起床時の採血がほぼ全員という日もあります。ひーっ!
そして8時の朝食までが時間勝負!朝食の配膳はヘルパーさんが手伝ってくれるのですが、その頃になってくると日勤スタッフもちらほら、安堵感が漂ってきます♪
んが!勤務の交代時にはなぜか転倒事故や状態急変がありがちなのです。最後まで気が抜けません。日勤スタッフにバトンタッチした後も、配薬や口腔ケアなどに回り、やっと看護記録です。みんな舟をこぎながらパソコンに向かっていたりします(笑)ひどい顔をマスクで隠して帰宅後は、意識不明です。購入したはずの野菜がないなぁと思っていたら、冷凍庫に入っていたこともありました(/ω\)
これはほんの一例です。病院によって、また科によっても様々だと思います。 看護師の仕事は精神的な負担も大きいですが、体力も必要です!
看護師の夜勤について
二交替制と三交替制の2種類があります。
二交替制は、病院によって勤務開始・終了時間はまちまちですが、
日勤(8時間勤務※1時間の食事休憩あり)
夜勤(16時間勤務※1時間の食事休憩と2時間の休憩あり)となります。
三交替制は、これも二交替制と同じく病院によって勤務開始・終了時間はまちまちですが、
日勤(8時間勤務※1時間の食事休憩あり)
準夜勤(8時間勤務※1時間の食事休憩あり)
深夜勤(8時間勤務※1時間の食事休憩あり)となります。
どちらも勤務経験がありますが、私は三交替制の方が体が辛くなかったように思います。まだまだ三交替制のところが割合的には多いようですが、一般病棟は二交替制が増えてきているのかなという印象です。そして緊張感の高い集中治療室や救命センターのようなところは三交替制をとっているところが多いようです。
今回は長い記事になってしまいましたが、最後まで読んで下さった方、ありがとうございました <m(__)m>
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