医師と看護師に上下関係はあるのか?

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みなさん、こんにちは!あこです (^^)/

今回は、医療現場で永遠のテーマといっても過言ではないこのテーマを挙げてみました。

同業者のみなさんはどんな風に思われているのかなぁ...?気になります。

※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。

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医師と看護師の関係性について

まず、それぞれの役割を確認してみます。

看護師の仕事は「傷病者やじょく婦(産後間もない女性)の療養上の世話をしたり、診療の補助を行うこと」です。

「診療の補助を行う」

ここがみそというか、根源でないやしないかと私は思っています。

医師が「看護師を下にみる」諸悪の根源!(少しオーバーに書き過ぎました...反省 _(^^;)ゞ)

そして、医師の仕事はというと、ご存知の通り患者を診察し、治療すること(診療)です。

みなさんお気づきの通り、役割が違うのです。ですので、本来は上も下もないはずなのですが、先述した通り、「診療の補助」とつくだけで今の日本の医師と看護師の関係性が出来上がってしまったのではないかと、個人的には思っています。

医師が看護師を下にみる理由とは

そして日本では、看護師が医療処置をする時には「医師の指示のもと」という水戸黄門様の印籠(例えが古いでしょうか?💦「この印籠が目に入らぬか!っていうやつです。」)のような決まりがあります。

どんなに経験を積んでも判断も任せては頂けません。意見をすることさえ嫌がる医師も多いです。※このような先生ばかりではありませんが、多いことは確かです。

こうなってくると、医師も看護師は自分たちの補助的な役割なのだとおのずと洗脳されてきてしまいますよね。

最近では、「特定領域看護師」という今まで医師が行っていた医療処置の一部を、医師の指示を待たずに実施できる看護師の制度が誕生しました。

ここも微妙です。「医師の指示を待たずに」ということは、基本的には「医師の指示が必要」ということですよね。

特定領域看護師は、病院で研修を受け、試験に合格すればなれますが、「医師の負担軽減や、迅速な処置の提供による患者の苦痛軽減などがはかれます。」と言われているところもやはり気になってしまいます。

医師との「関係性」という点にのみフォーカスをあてれば「やっぱり...そういうことか。」という感じです。

但し、実際の医師の働く現場を目の当たりにしてしまうと、「ブラック」としかいいようのない労働環境に、「そりゃあそうなるよね。」と納得してしまいます。※全ての医師の職場がそうというわけではもちろんありません。

これでは医師の体がいくつあっても足りない...と哀れみの気持ちさえ生まれてしまいます。

真面目な話、酷いところでは、負担軽減は必須です。過労死してしまうレベルです。

看護師がなぜここまで上下関係にこだわるのか?

ではなぜ看護師が(私だけかもしれませんが💦)ここまで医師との上下関係にこだわるのか?

簡単にいえば、「役割が違う」からです。プライドが高いだけではございまぜん!(笑)

そして、他国をみると、全くと言っていいほど違う医師との関係性を築けている看護師がいたり、立場にあることを知っているからです。

もちろん国の医療制度や国民性も違うので、違って当たり前なのですが、他の国ではチームメンバーの一員として、また一緒に働く同僚として医師と看護師の関係性は同等に成り立っています。

実例のご紹介

少し前に、Amazonプライムでアメリカのある病院の外傷センターのライフフライト(日本でいうドクターヘリです。)のスタッフたちのドキュメンタリー(※少し脚色がされているようですが。)を観る機会がありました。

およそ10年前の作品でしたが、そこではライフフライトのヘリコプターに乗り込むのは航空救急員(※日本にはこの職業はないかもしれません。救急車の救急隊員のフライト版と言ったら伝わりやすいでしょうか。)とフライトナースのみ。ドクターは乗りません。

でも稼働の目的は日本のドクターヘリと同じです。重症患者のもとへいち早く駆け付け、上空で緊急処置を行い、患者を救うことです。

そのドキュメンタリーのなかでは、救命に関わるすべての医療処置が航空救急員とフライトナースの判断で行われていました。

例えば、難しい薬剤の投与、輸血、挿管(患者さんを薬剤で眠らせ、喉に管を通して呼吸を助けること)などです。

もちろん症例ごとにその行為が妥当だったのか?といったところは医師も加わり、症例検討会が定期的に開かれています。

また、通常の診療に関しても、アメリカの病院では、看護師は患者の診察、医師からの指示受け、けがの処置や治療、薬の投与など、より専門的な仕事がほとんどで、患者さんの身の回りの世話は看護助手さんが行うそうです。

さらに高度な教育を受け、資格を取得すれば、ナースプラクティショナーという一定レベルの診断や治療が行える看護資格があるそうです。

時には患者さんを診察し薬を処方したり、必要に応じてレントゲンや血液検査もオーダーできるそうです。

医師のいないこのナースプラクティショナーの資格を持った看護師だけのクリニックもあるそうです。

これって患者さんにとっても、軽症であれば待ち時間の短縮や、医療費の軽減にもつながるのではないかなと思いました。

そして、医師の負担も軽減できるでしょう。きちんと役割分担されていると思います。

医療や看護に対しての考え方や価値観、医療制度の違い、医療の歴史の違い、教育方法の違いなど、全く日本とは異なるため、安易に比較は出来ませんが、こういった面では日本はまだまだ発展途上だなと個人的には思ってしまいます。

話が少しそれてしまいましたが、様々な理由があるにせよ、私たち看護師も学びを深め、努力を怠らないことが、医師から下にみられず、役割の違う同等のチームメンバーとして認められる近道になるのではないでしょうか?

でも、やっぱり研修医で(呼び捨て(笑))たまに勘違いしている人に出会うとお仕置きが必要ですね!( *´艸`)

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>


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