みなさん、こんにちは!あこです (^^)/

今回は、題名の通り病院の七不思議のお話です。一般的な七不思議とは少し違った視点でお話できればと思っています。

私たち医療者にとっては当たり前のことであっても、皆さんにとってはきっとそうではないこともたくさんあるのではないかと思い、その辺りをご紹介していければと思っています。

※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。

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開かずの窓

入院を一度でも経験したことのある方はお気づきかと思いますが、病棟の窓は開かないようになっているか、もしくは 開いても10cmほどしか開かないようになっています。

これは真面目な話、患者さんの転落を防ぐためです。また、離院( 脱走)防止のためです。

時々、病院の近くでパジャマや病院の病衣姿で歩いている人を見たことはありませんか?本来入院中の方は、医師の許可がない限り院外に出てはいけないことになっています。

ですが、どうしても喫煙が我慢できない人や、病院食だけでは食事が足りずコンビニに食べ物を見にいったり、雑誌などの買い物に出向いてしまう人がいます。

強者は点滴台を押しながらガラガラと歩いていたりします💦

大声では言えませんが、もし脱走されるのであれば、いえいえ💦離院されるのであれば、病院のスタッフには見つからないように行くことをお勧めします |д゚)

お勧めしてはいけませんね。医療者失格ー(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

もしも 見つかってしまった場合は、その日に担当していた看護師さんが始末書のようなものを書くことになりますので、どうかくれぐれもよろしくお願いいたします(笑)。

ナースステーションにある金庫には何が入っている!?

この金庫は、入院している患者さんやスタッフの貴重品を預かるためのものではありません。

何を入れて管理しているかと言うと、お薬です。

患者さんの痛みや苦痛を伴う症状の緩和に使う医療麻薬と言われるものや、劇薬(薬理作用の強い薬で使用する際には慎重をきす必要があります。)、向精神薬などと言われるものです。これらは法律で厳重に管理するよう義務付けられています

しかも医療用麻薬は液体の薬を含め残量も薬の入っていたアンプルと言われる小瓶まで捨ててはいけないことになっています。そのためそういったものも含め病棟の金庫で厳重に管理しているというわけです。

次のボーナスとか入っていたら、お仕事頑張れそうなんですけどね!...冗談です(笑)。

栄養部のみなさんと交換日記!?

これまた入院した経験のある方に限られてしまうのですが、入院中、病院食のトレイに食事と一緒に乗っているお名前や病棟名、日にちなどが記載されているをじっくり見たことがある方はいますか?

病院によってだいぶ差はあるようなのですが、色々な記号や字が書いてあるけどどんな意味なんだろう? と思ったことがある方もいると思います。

実はあの札、「食札」といいまして、お食事に関する色々な情報がつまっています。

高齢な方ですと、お食事にちょっとした工夫が必要なことがあります。例えば、おかずを事前に一口大にカットしていただいたり、刻み食やミキサー食への変更、また水分にはとろみをつけていただき、誤嚥を防ぐといったようなことです。

高齢者の方に限らず、お食事に制限が必要な方は、カロリー数や塩分量脂質量など、またアレルギーの有無など意外と重要なことが間違いのないよう記載されています。

ですので、配膳の時にはお名前やリストバンド(入院中手首に着けるもの)の確認をしっかり行うのです。

じっくり見てみると意外と面白いと思いますので、今度入院する予定のある方やご家族のお見舞いに行かれた際には、タイミングが合えば是非チェックしてみて下さい。

もし記号表示になっていてよくわからない時は、看護師さんに聞いてみるといいと思います。

患者さんによってはその食札を取っておいて、退院後のご自宅でのお食事のメニューの参考にされる方もいるようです。

また、食札に栄養部の方へ宛ててお礼を一言添えてトレイと一緒に返す方もいます。お食事のリクエストを書いて返す方もいます(笑)。

どちらにしても、栄養部の方に直接聞いたことはありませんが、そういった患者さんの生の声が聞けることは、とても嬉しいのではないかと思います。

ぜひみなさんも機会がありましたら(もちろんないほうがいいのですが💦)、状態が安定している方は一筆添えてみるのも面白いかもしれません。

看護師さんからのなんとなく腑に落ちない指導

今はより専門性が高くなってきているので、看護師さんから直接詳しい様々な指導を受けることはあまりなくなってきているかと思いますが、それでもまだ多少はあるのではないかと思います。

そんな時なんかこの看護師さんからの指導は素直に受け取れないなという時はないでしょうか?

食事や運動の指導を受けているのに、その看護師さんはとても食事や運動に気をつけているとは思えない体型だったりするとなおさらではないでしょうか?

もちろん自己管理ができていない看護師さんもいますが、実は看護師さんでも病気を抱えながら働いてる方も結構いらっしゃいます。その治療のお薬の影響で太りやすくなっていたり、なかなか食事制限が難しいというような場合もあります。

ですので 一概に素直に受け取れないなぁと思わないでほしいなというわけです。これは看護師だけではなく、医師や他のスタッフも同様です。

実は服薬管理についても、皆さん患者さんには常々飲み忘れないようにとお伝えしていますが、1日3回など内服回数が多いと、私たち医療者でもきっちり飲み忘れなく飲めているかというとそうでもありません。指示通り内服出来ている医療者は意外と少ないと思います(焦)( *´艸`)

でもだからといって、飲み忘れても良いということではございませんのでお間違いなきようよろしくお願いいたします m(__)m

1/150の奇跡!?

「針を刺しても全く痛くない。」こういう方、というかこういう時、実はあるのです!

採血や点滴をするためにみなさんに針を刺すのは私たちの仕事の一部ですが、その際に時々「全く痛くなかった。」と おっしゃる患者さんがいます。

「いつ刺したの?もう終わったの!?」と 言われたこともあります。もちろん感覚に麻痺がある方や、鈍感な方などではなく(でも痛いと思います。)、普通に針を刺せば普段は痛みを感じる方です。

これ、お世辞でも我慢大会でもありません。痛みのないことに関しては、する側である看護師の私も毎回同じようにできれば患者さんの負担もなく、嬉しいのですが、なぜか毎回はできません

なぜか?

実は人の皮膚には痛みを感じる「痛点」という感覚点があります。通常 1 cm2 内に 150個ぐらいその痛点が散在しているそうです。ですのでなかなかその痛点を避けるのは至難の技なのですが、痛点がないところに奇跡的に穿刺が出来た時、その時が「針を刺しても全く痛くない。」時なんですね、おそらく。

もちろん痛点が少ない部位などは把握していますが、そこに血管がなければ意味がありません

ですので、これってかなりの確率!1/150の奇跡!?」と名付けさせて頂きました (^。^)y-.。o○ 注)喫煙者ではございません。

入院中の起床時間・消灯時間はなぜ決まっている?

入院された患者さんからよく頂く声「消灯21時は早すぎる。」ですよねー?

普段の日常生活を考えれば、これからお風呂、これから残った家事、これから夕食という方もまだまだいる時間帯。入院中まったくと言っていいほど娯楽のないなかで、観たい番組さえ観られない

入院は治療をしに来ているのだから、「娯楽なんて必要ない」という考えの方もいると思いますが、ストレスが溜まることも体には良くありません

実はきちんとした理由がありまして、人間の体の恒常性は十分な睡眠時間が必要と言われています。

※恒常性とは:外部・内部の環境因子の変化に関わらず体内の生理機能が一定に保たれる性質のこと

十分な睡眠時間とは8時間から9時間が適切と言われていて、患者さんの適切な睡眠は免疫力を高め、治癒率も高まります

ということで、どこの病院も21時消灯、翌朝6時に起床というのか基本になっているようです。

でも実際は、高齢者の患者さん以外は21時を過ぎてもだいたいイヤホンを使ってテレビを観ていたり、スマホでゲームや外部の方と連絡を取り合ったりしています。

それでクレームにつながるパターンも大部屋あるあるだったりします。

うーん...(*_*) 難しいところですが、

でも少し前から、21時の消灯時間は、患者さんの普段の日常生活を考えるとやはり早過ぎるのではないか?ということで、研究などもされているようです。

実際に22時に消灯時間が延長された病院もあるそうです。今後どうなっていくか、見守りたいと思います!

なぜトイレの中にお小水なんて貯めてあるの!?

病棟によって(科によって)様々ですが、病棟のトイレの中で、貯めてあるお小水がずらーっと並んでいるのを見たことがありませんか?

なぜか?「尿量を確認するためでしょ?」

もちろんそのためでもあるのですが、他にも様々な理由が実はあるのです。

まずはご存知の通り、1日の尿量をみています。そして、腎臓の機能をみるために24時間正確に尿を貯める検査中の場合もあります。この場合、他の患者さんが間違えてご自分の尿を入れてしまったり(レアではありますが、実際にあるんです(笑))、1回でも間違えて尿を破棄してしまうと、また一から24時間やり直しです💦

それから、前の日1日の尿量や当日の体重によって薬の投与をするかどうかの判断や、点滴量、薬剤量を決めたりなどの判断にも使われます。

そして、1日分の尿から尿蛋白排泄量、塩分摂取量、たんぱく質摂取量などを計算し出すことができます。もちろん尿の色や性状、においなどもみています。この違いから予測できることもたくさんあります。

尿は健康のバロメーターという言葉を聞いたことがありますが、まさしくその通りですね!

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>


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