捨てる神あれば拾う神あり

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みなさん、こんにちは!あこです (^^)/

今回は、看護師の仕事を真面目に頑張っていても「こういうこともあるんだな💦」というお話です。

※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。



ターゲットを変えていく

病院に勤務していた20年近く前のお話です。

院内である日、異動の辞令がおりました。やっと慣れてきたのに(その時点でそこでの病棟勤務は一年が経とうとしていました。)と思っていたので、正直気がすすみませんでしたが、素直に受け入れました。

実は、元々希望していた内科系の病棟への異動の辞令だったからです。その希望は、すぐには叶わず、人手の足りない忙しい外科病棟へまずは配属になっていました。

ただ、その病棟に一年もいればすっかり慣れ、溶け込んでいたので残念です。でも人事の方も、私の希望を叶えてあげようと良かれと思って調整して下さったようですし、ありがたく受けました。

が、そこでは洗礼が待っていました💦

少々面倒な患者さんからの洗礼です。何回も繰り返し入院していたその方は、その病棟のスタッフのことはもちろん、色々な事情を把握しておられる、病棟の主のような方でした。

長期入院でストレスも溜まるのでしょう。人をみて看護師のターゲットを変えては攻撃し、気に入らなければ担当にするなとはじいておられました。

そんなことは露しらず、はじめのうちは何回か担当もしていましたが、特に問題になるようなこともありませんでした。どちらかと言えば仲良く話してるほうだとさえ、私は思っていました。

ついに来た!

ですがある日の夜勤中、今までも何回もしたことのある処置をその方のところで行おうとしたところ、本当にこのやり方でいいのか?と私に疑いの目を向けます。

医学的根拠をもって問題ありません。大丈夫ですと伝えましたが、虫の居所が悪いようで、夜勤の時間がないなか、なかなかおさまりません

私もイライラしてしまい、「そんなに嫌でしたら、他のスタッフを呼んできますので、対応してもらって下さい!」と言ってしまいました。

今思えば看護師失格です。ちーんです(..)

まだ日勤勤務で残っていた管理職の方に相談し、時間外に大変申し訳なかったのですが、その処置の対応はお願いしました。その日の夜勤はそれで特に問題なく終わったと記憶しています。

しかしこの方、ずっーと根に持っていたようです(怖)。

またとある日の夜勤で、担当できる看護師さんが限られているため、再度担当することになりました。

この頃には、病棟の看護師みんながこの方の担当をすることを嫌がるようになってきていました。

病状の悪化に伴い、ネチネチ色々なことに口を出してくるようになってきていたからです。

その日の夜勤もあらゆることに突っかかってくるような感じでしたが、心のなかで「冷静に冷静に」と思いながら本人の気の済むように対応しました。

消灯時間になり、一段落したところで夜勤のスタッフで交替に夕食をとりにいくことになり、私が食事を済ませて病棟に戻ってきた時でした。

その患者さんがベッドからずり落ち、他のスタッフが対応しているところでした。

幸い怪我などはありませんでしたが、ずり落ちたのは私のせいだと言い張っていたことを後から聞きました。

はて?私のせい??? σ(^_^;)?

朝になってもずっと私にそれを訴え責めます。もう疲れていた私は、納得できないものの、今は何を言っても無意味で、逆に火に油を注ぐ可能性もあると思い、否定も肯定もしませんでした

出勤してきた師長さんにことの流れとおそらくクレームにつながる案件になるだろうことを報告しました。

ご家族へも電話でベッドからずり落ちてしまった事実のみ報告を入れました。

そして私は帰宅の途につきました。

救世主あらわる

疲れ果て、自宅でいつの間にか眠ってしまい、目を覚ましてふと携帯に手をのばすと、同僚からメールが来ていました。

そこには、あの患者さんの娘さんが日中面会に来られ、ベッドからずり落ちたのはすべて私のせいだと本人が娘さんに話していたこと、娘さんもそれを信じて怒っていたこと、けれども同室の他の患者さんがそれを聞いていて、娘さんだけを他の場所へ呼び出し、私の無実を証明してくれていたことが書かれていました。(結局、娘さんは信じ下さらず、本人の訴えを信じ込まれていたようです。)

同室のその患者さんが普段はおとなしく、とてもそのようなことをするような患者さんではなかったので、余計に同僚は驚いたようです。

まさに「救世主あらわる」でした! ※もちろん、この患者さんにはのちほどお礼をお伝えしました。

ですが...

なぜ?

これで私もあの患者さんの担当からはずしてもらえる!と勝手に思い込み、次の勤務へ向かうと、また担当になっているではないですか (゜゜;)

他のスタッフは気に入らなければはじいてきたのに、「なぜ?」です。

私もかなりこの患者さんのことでストレスが溜まっていたので、上司にも相談しましたが、もう担当できるスタッフが限られてきているので、患者さん本人が担当を拒否しない限り、担当をしてほしいということでした。

ガーン (゚Д゚;)

結局そこからお亡くなりになるまで、担当は続きました。ただ、もうその間のことはまったく記憶にありません。私の脳がバグって消し去ってしまったようです...

ただ、今振り返ってみると、あの時患者さん自身の病状も徐々に悪化してきていましたし、その不穏症状によって正常な判断が出来なくなってきていたのではないか?思い込みにつながってしまったのではないか?と思ったりもします。

その頃はまだまだ自分のことで精一杯でしたし、もう少し患者さん目線で考えられることができていたら...とも思ってしまいます。

いずれにせよ、異動早々色々な意味での「洗礼」でした。

当時は嫌な思いもしましたが、今だから思えることですが、色々な気づきやその後の患者さんへの向き合い方など、大きな学びを得た「洗礼」であったようにも思います。合唱 (-人-)

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>

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