みなさん、こんにちは!あこです (^^)/
今回は、訪問看護師をしていた時に実際に受けたハラスメントについて、また、ハラスメントについて私か感じたことや思ったことなどをご紹介していきたいと思います。
訪問看護は、患者さんのご自宅、あるいは施設などに訪問して看護を提供するので、バタバタ忙しい病院とは違って、1対1で患者さんとじっくり向き合える良さがあります。
ただ、相手のテリトリーへ、時にはひとりで入っていかなくてはなりません。
男性看護師も増えてきましたが、まだまだ女性ばかりの世界です。患者さんも赤ちゃんから若い方もいれば、高齢な方まで、また、男女問わずいらっしゃいますので多岐多様です。
そのため時と場合によっては、第三者がいないこともあり、自分がハラスメントを受けていることに意外と気づいていなかったり、証明することが難しい場合も時としてあるのです。
※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。
危険が潜んでいた
私自身、訪問看護師になるまで、患者さんとじっくり向き合えるというメリットしか考えたことがありませんでした。
実際に現場に出るようになり、身の危険まではいきませんが、『こんなことやこういう人もいる』のだなということに気づかされた患者さんとの出会いがありました。
独り暮らしをされている男性の高齢患者さんでした。初回以外はずっと私ひとりで訪問していたのですが、慣れてくると徐々に卑猥な言葉を口に出すようになってきました。
セクシャルハラスメントですね。
手つきや体の動きもある行為を真似るジェスチャーをしたり、卑猥な言葉と共に常にお構いなしです。ご本人はニヤニヤとても嬉しそうです💦
私もある程度距離をとっていたことが良かったのかどうかはわかりませんが、実際に触ってきたりすることはありませんでした。
そして、そういったことをあまりにも堂々とするので、呆れるしかないというのが正直なところでした。
というのも、この患者さんは認知症状が強く、こういった言動もその不具合いによるものとわかっていたからです。
多少危機感はもっていたと思いますが、いざという時は、相手は高齢者ですし、すぐに逃げられる自信もありましたので、そこまで恐怖心をもったりせず、諦めの気持ちの方が強かったように思います。
人によってはすごく不快に思われるでしょうし、なかには恐怖心で動けなくなってしまう方もいるのではないかと思う程のレベルでしたが、他の方が同じような、またはそれ以上の嫌な思いをするのであれば、このままでもいいかという諦めの境地と言った方が正しいかもしれません。
そして、担当のケアマネージャーさんやヘルパーさんへも同じようなことをしていたようで、時々気にかけて声をかけて下さっていたことも助かりました。
今であれば、大問題に発展しそうなケースですが、その時は今ほど色々なハラスメントもありませんでしたし、騒がれることもありませんでしたので、大きな問題にはならなかったのかもしれません。
大人になってこんなに怒られることある!?
次のケースは、ご家族からのハラスメントのケースです。
患者さんはお父様で、いわゆる寝たきりで意思表示の出来ない方でした。娘さんが介護をされていましたが(よく考えたら、ほぼ人任せでした...)、とても関わりの難しい娘さんでした。
私が介入する前から、訪問看護師だけでなく、ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、訪問入浴さんなど、何度も各事業所や担当者を変えておられるような状況でした。
少しでも娘さんの指示したこととズレがあったり、気に入らないことがあったりすると、即交代という感じです。
私の勤務していた訪問看護ステーションのなかの他のスタッフともすでに揉めたりしていて、私も代打のようなかたちで訪問することになりました。
大人になってからあんなに他人に怒られたり、罵られたのは初めてでしたので、そちらのインパクトの方が強く、詳細はもう覚えていないのですが、何かが娘さんは気に入らず、怒鳴り散らされ人格否定までされてしまいました...(;´д`)
これはパワーハラスメント?モラルハラスメント?カスタマーハラスメント?どれになるのかな!?
他のスタッフとの間にも、とてもとても些細なことばかりであったと思いますが、娘さんにとっては大きなことであったのか!?ただただ人の批判や揚げ足をとるようなことをすることで何かを解消していたのかは未だ不明ですが、色々なトラブルが起こっていたことは確かです。
偏見かもしれませんが、どこかそれを楽しんでいるような気さえしてしまいした。その辺りの地域では有名な娘さんだったと思います。
他の事業所へ移行するのも時間の問題でした。そして、その次の事業所も風の便りで交代になったと耳にしました。
これはなにハラスメント?
次のケースはなにハラスメントになるのか、またハラスメントに値するのかも判断がつきませんが、一言で言うと「無言の圧力」。
息子さんがやはり寝たきりの意思表示の出来ないお母さまを介護されているケースでした。
訪問すると、私たちがケアをしている間中ずっと無言で見てらっしゃいます💦部屋の入り口のドアに立ったまま寄りかかり、腕組みをしながら約1時間何も言わず見ています。というか見張られていた!?
お母さまの普段のご様子を聞いたり、世間話を振ったりしてみても、反応はしてくれるものの会話にはなりません。
ご家族のなかには、色々な会話をしながら、または私たちのケアを患者さんの体を支えるなどして手伝いながら参加される方はよくいらっしゃるのですが、終始無言はあまりいませんし、私たちには結構こたえます💦とにかくやりづらい...(>.<)
他のスタッフの時も同じだったようなのですが、今でも、あれはなんのためだったんだろう???って気になります。
精神科の訪問看護
これはハラスメントを実際に受けた話ではないのですが、精神科訪問看護を学ぶ時には、こんなことも教わりますというお話。
在宅で療養出来ている精神科の患者さんは比較的症状が落ち着いている方が多いのですが、そういった方ばかりではもちろんありませんし、安定していても急に悪化する場合もあります。
そのために私たちが内服薬の管理や精神症状、日常生活に支障が出ていないかなどの観察、社会との関わりのもち方、生活リズムの整え方などについて介入したりするのですが、訪問する際には気をつけていることがあります。
それは何かあった時には、すぐに退避出来るような体制でいることです。
まずお部屋の奥側に入って、奥側に座ることはしません。患者さんには背を向けません。そのため靴は、入ったまま脱いで玄関に置いておきます。お作法通りに靴を整えてしまうと、患者さんに背を向けることになってしまうからです。
すべての精神科の患者さんにここまで警戒はしませんが、その時の症状や状況によってはこういった体制もとります。
看護師一人ではなく、二人で訪問することもあります。いつどんなことが起こるか予想できないこともあるからです。
緊張感のある時もあります。疾患によっては、こちらを操作するようなことをする方もいらっしゃるので、対応に苦慮することもありますが、基本的にはみなさん真っ直ぐで真面目な方が多いように個人的には感じています。
最後に、またハラスメントの話題に戻りますが、ニュースなどでは時々、訪問看護師さんが患者さんに押し倒されたり、患者さんのご家族に薬を盛られたりなど、様々な事件が起きています。
何年前か忘れてしまいましたが、訪問診療の医師がご家族に刃物で刺されてしまったこともあったかと記憶しています。
ぜひ在宅の場で働いているみなさんには、十分注意していただきたいなと思います。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>
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