みなさん、こんばんは!あこです (^^)/
今回は、「DMAT(大規模災害や多くの傷病者が発生した事故現場での医療行為を担当する医療チーム)」について主にご紹介していきたいと思います。
DMATは、「Disaster Medical Assistance Team」の頭文字をとってDMAT(ディーマット)と読みます。
ここ数日、雨天が続き、気象予報などから「線状降水帯発生のおそれ」や「警報級の大雨に警戒」など不穏なワードが飛び出しています。
ここ数年でも大雨災害のショッキングな映像を何回も目にしました。
そんな時、活躍しているのが、DMATやJMATのみなさんです(もちろんすべての災害時にです。)。
ニュースで耳にすることもありますが、意外と一般のみなさんへの認知が低いのではないかと思い、今回ご紹介させて頂くことにしました。
※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。
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DMAT
この医療チームの構成は、医師、看護師、調整係の4~5人で1チームとなっています。
調整係のスタッフは、事務員さんや薬剤師さんなどで、災害の情報やチームの業務調整の役割を担います。
災害などの発生から48時間以内に活動できるように訓練された医療チームで、普段はみなさん病院に勤務しています。
このチームに入るためには、養成研修(4日間)があり、研修を受ける対象者にも条件があります。役職によっては試験もあります。そしてチームに入ってからも技能維持研修などに参加する必要があります。
詳細はここでは省きますが、災害現場など特殊な現場で実際に医療を担うため、それなりの経験、知識が伴わないとなれないということですね。
そして、すぐに動けるフットワークの軽さや過酷な環境でも対応出来る体力も不可欠でしょう。
この医療チームの管轄は日本は厚生労働省になっていて、阪神淡路大震災をきっかけに設立されています。
JMAT
こちらは日本医師会が組織する日本医師会災害医療チームです。
JMATも「Japan Medical Association Team」の頭文字をとってJMAT(ジェイマット)と読みます。
DMATとの違いは、簡単にいうとDMATが急性期医療を担い、JMATはDMATの撤退後、急性期以降や慢性期医療に携わるという風に思っていただければわかりやすいでしょうか。
つまり、災害発生時の初動の急性期対応を行う専門チームがDMAT、その後も継続して地域医療再生まで携わるのがJMATと考えて頂くといいと思います。
「地域医療再生」とありましたが、こうした幅広い取り組みを行うため、DMATとは違い、こちらのチームは医師と看護師だけにとどまらず、事務員や福祉関係者などによって編成され、同一の医療機関、団体に所属する医療従事者のみで構成される必要はなく、3日~1週間程度で交代していきます。構成の人数などもその時々で決めるそうです。
ちなみにDMATは3日間ほどで撤退します。
そしてJMATは、チームに入るために必要な研修への参加や条件は特にありません。事前登録は出来ますが、これは私も知りませんでしたが、事前登録なしでも参加出来るそうです。
私は医師会に所属していた時に、JMATの方には登録していたのですが、その間幸いにも災害が発生することはなく、実際に派遣されることはありませんでした。
「DMATになりたい」
よく看護学生や看護師を目指す人たちのなかに、「DMATになりたい」という人をちらほらお見かけします。
DMATの活躍している姿を報道で見たり、もしかしたら実際に助けてもらった経験からそう思われている方もいるかもしれませんね。
でも、何になるにせよ近道はありません。まずは看護学生になるために、看護師になるために、一人前の看護師になるために努力することが何よりの近道です。
その後、やっと勤務先や専門領域の部署に配属を希望して、その道がひらけてくるといった流れになると思います。ぜひみなさん、諦めずに目指して下さいね!
そして、最前線の災害現場に入るわけです。危険とは隣り合わせです。その辺りも十分理解しておく必要があるかと思います。
ただ、災害大国の日本において、GMATやJMATのみなさんの活躍は不可欠です。阪神淡路大震災以降、こういったみなさんの活躍のお陰で、助かった命もたくさんあったと聞いています。
感謝しかありません。今後のご活躍を期待すると共に安全に任務を終えられますよう祈るばかりです。
ですので目指す方たちには、時には残酷な現場であることも、きちんと理解した上で目指して頂きたいなと思います。
看護師がDMATになりたい理由
DMATの一員になるために、様々な条件や研修などをクリアしていかなければならないわけですが、その先には災害医療のエキスパートとという名誉とともに高度な知識・スキルが身につきます。
そして、もし出動要請がなくても、DMATの研修や講習、訓練を通じて災害や事故に関する知識や、災害や事故発生時の対応や救命措置などのスキルを磨くことが出来ます。
私の周りでは、あまり目指す人はいませんが、救急救命の分野に高い興味がある方は、災害大国の日本にいることもあり、目指される傾向があるのではないかなと思います。
また、医療ドラマの影響も少なからずあるように思います。救急救命関係のドラマはとても人気がありますし、あんな風に動けたらカッコイイですし、憧れを抱いてしまうのもよくわかります(実際はカッコイイことばかりではありませんが💦)。
一緒に働いたことのある医師が、救命病棟24時を観たのが医師を目指すきっかけだったと話していたことも思い出しました(笑)。
どんな理由にせよ、目指す意義のある素晴らしいお仕事の分野だと思います!
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>
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