ナースのホンネ

新人看護師が泣いてなにが悪い？

当人としてみれば、職場で泣いてしまった。指導者側からすれば、こんなことで泣くなんて的な発想についつい日本人はなりがちだと思うのですが、まるで「してはいけないこと」、「恥」みたいな感覚の方がほとんどではないでしょうか。

男性ともなれば尚更です。

新人さんが泣く時の気持ちって、もちろん人によってそれぞれだと思いますが、だいたいが自分への不甲斐なさだったり、悔しさからくる涙なのではないかと私は思っています。

仕事が仕事なので、悲しくて泣いてしまう場合もあるかもしれないですが、わぁんわぁん泣いてしまうようでなければ自然な感情だと思いますし、無理に堪えることもないのかなと個人的には思います。

「看護師のプロとして」というお言葉も理解出来ます。プロに徹した方が良い時もあるかもしれません。ただ、基本的には患者さんや患者さんのご家族も淡々と対応されるよりかはよいのかなとも思います。

ですが、指導者のみなさんが一番気になっているのは、指導中に「泣いてしまう」ことについて色々と思うところがあるのかなとお察ししています。

ただ、先述したように新人さんの気持ちを考えると、単に泣いてしまうことを「泣くほどのことじゃない」とか「また泣いた」「泣けば済むと思っている」等、マイナスに受け取らずにいただきたいなと思います。

もしかしたら、指導者が怖くて、もしくは理不尽な指導に納得がいかず泣いている場合もあるかもしれませんが💦

この場合は、指導者側が明らかに悪いですね！ (゜゜;)＼(-_-)

泣くことは自然なこと

涙にはストレスホルモンが含まれていて、泣くことでそのホルモンが排出され、ストレス解消に役立つそうです。

また、緊張や不安感が緩和されてリラックス効果も得られる。これは、泣くことで副交感神経に切り替わるからということらしい。

そして、泣くことで自分自身の感情を認め、外に出せたことで心理的な負荷の軽減が期待出来る。

新人さんにとってはまだまだ緊張の毎日、日常生活でさえ仕事が中心に回っているようななかで、誰に言われなくても自分の不甲斐なさや、無力感は嫌というほどすでに感じているはず。

そこでさらに指導者から指摘を受けると、琴線に触れて我慢していた感情がどばーっと出てきてしまうのかな？と。

だから、そんな時はどうかこころゆくまで放出させてあげて下さい！みなさんもそういう時を過ごしてきたはず！

「泣かぬなら泣かせてみせよう新人さん！？」

こんな人たちはいないと思いたいですが、いるようです (・・;)

私は中途採用で入った職場で被害を受けたことがあります。もう本当にいい大人なのに、ちょっとしたことでも揚げ足をとって攻撃してくる。

周りもそれを見て見ぬふりをしている。入ったばかりだと周りの人たちにも品定めされているのでしょうね、きっと。

まだそこでの仕事を理解しきれていないので、自分自身も振り回されがちです。

そして、こういう意地の悪い人たちは、自分たちが不利だとわかると必ずといっていいほど手のひらを返してきます。それがある意味一番怖い（笑）。

私の経験上、一番の解決策はスルーです。極力関わらない。同僚なので関わらざるおえないとは思いますが、仕事は割りきって、それ以外のことはスルーです！

「全く私には響いてないよー。」感が出せればOK！そのうち相手にされなくなります。

でもみんながみんなこれが出来るわけではない．．．だから辛いところ。

でも同じ土俵には立ってはいけません！

SNS上で色々拝見させていただいていると、看護師業界に限らず明らかに「いじめ」と思われるようなことをする大人たちがいますね。

世の中には色々な人がいるよと「学習する」ためなのかな？とか色々考えてみたりしますが、社会に出たばかりの新人さんにはそれがなかなかわからない。こういうものなのかと思ってしまったり、親には心配をかけまいと話さなかったり．．．

辛い時は職場以外の信頼できる人に必ず相談してほしい。自分だけで絶対に判断しないこと！目の前の世界がすべてではありません！！

世の中には理不尽なことや不公平なことが残念ながら山ほどあります。なぜか隣の芝生も青く見えるようになっているんです。

「でもそれに埋もれないでーっ！！」少しでも多くの人に届きますように。

すべてを悟ったであろう人

ある日、私が働いていた職場に中途採用で入職してきた看護師さんがいました。

その人は常に無表情もしくは不機嫌そうな表情をしていて、誰にも「近づくな」オーラをバンバン放っていました。

きっと今までの職場で色々あったんだろうなぁ。だからここでは極力関わらないと決めているんだろうなぁという決心みたいなものを感じつつ、一緒に働くことになりました。

仕事はとてもきちんとされていて、患者さんにはとても優しく、私たちには見せない笑顔で接していたので安心したのを覚えています。

でも相変わらず社員食堂で同じ部署のスタッフと一緒になっても、遠ーくに座るし、こちらが一緒に座ってもなにも喋らないし、食べ終われば先に行ってしまう、そんなところは変わりませんでした。

誰も彼女についてなにかを知っている人はいませんでした。彼女が入職してきた時には、私の退職時期がもう決まっていたので、一緒に働いたのはきっと2ヶ月ぐらいだったかと思いますが、退職時の私への寄せ書きにも彼女らしく短い文章でメッセージが寄せられていたことを思い出します。

今頃どうしてるかな？あれぐらいのメンタルの強さがあれば、きっとどこでもやっていけるのではないかなと思いつつ、その影には色々な苦労もあったんだろうなと考えさせられた人でした。