みなさん、こんにちは!あこです (^^)/
今回は、私が今まで出会ってきた困った患者さんやご家族についてご紹介していきたいと思います。
今後、同じような患者さんに出会ってしまった時の対応にお役に立てば幸いです。
この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。
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初めての困ってしまった患者さん
このケースは実は私がまだ看護学生だった時のことです。当時、小児科で実習中だったのですが、看護学生が誰も担当につかなかった男の子の患児に困ってしまったお話です。
「困った患者さん」には変わりないのですが、原因は私にありました。
4~5歳ぐらいだったと思うのですが、どうしても自分もかまって欲しかったようで、なるべくみんなで一緒に遊ぶようにはしていたのですが、ある時ある遊びを一緒にしたいとねだられました。
安易にOKしてしまったものの(これがいけなかった💦)、そのすぐ後にカンファレンスが控えていたことをすっかり忘れていました。
それを伝えようと思ったものの、その患児が見当たらず、時間も迫っていたので、あまり深く考えずにカンファレンスの方を優先してしまいました。
カンファレンスが終わり病棟へ戻ると、その患児がすごい勢いで怒ってます。何度謝っても「僕との約束をやぶったから!」と口も聞いてくれず、でも遠くからずっとこちらをすごい目で睨みつけています。
その時、初めてことの重大さに気づきました。
子供は真っ直ぐで正直です。私に裏切られたことを本気で怒っていました。小児科には家庭環境の事情で体に不調をきたしている子供たちもたくさん入院していました。心の動きが大きく体に影響し、不安定さから発作を起こすような子もいました。
その患児がそうだったわけではありませんが、私がとった軽率な行動で、幼い子供の心を大きく傷つけてしまいました。
結局、最後まで患児には許して貰えず、実習の最終日だったこともあり、そのまま仕舞いになってしまいました。
きっと翌日には忘れているであろう子供の幼さもあるとは思いますが、一時的にでもあんなに子供を怒らせ傷つけてしまったことは、今でも忘れられません。
それ以来、どんなに小さな子供であっても正直に向き合うようにしています。
何でもかんでも私のせいにする患者さん
この記事でも触れていますが、病棟の主のような長期の入院を繰り返している患者さんがいました。Aさんとしましょう。
Aさんは固執するタイプの方で、入院のストレスを発散するかのように、ターゲットを変えては看護師の揚げ足をとるような患者さんでした。
虫の居所が悪ければ、ネチネチと始まります。気に入らない看護師は自分の担当につけるなと指示もしていました。
新人看護師さんはいい鴨です。私も他の病棟から異動してきたばかりで、Aさんにとっては新人みたいなものだったのでしょう。
ある時からターゲットになりました。他のスタッフが同じことをしてもなにも指摘しないのに、私の時は揚げ足をとってネチネチ言ってきます。
そのうちなにかあると、全て私のせいだと言うようになりました。失禁(お小水の粗相のことです。)してしまったのもベッドから落ちたのも全て私のせい。他のスタッフや自分の家族にも言いふらします。
ご家族も真に受けて一緒に怒っていたそうです。ご家族も少し変わっていらっしゃったので、なんともコメントのしようがありませんが💦、まさしく「この親にしてこの子あり」
私の未熟なところでありましたが、一度だけ怒りがおさまらず、言い返してしまったことがありました。不覚にも同じ土俵に立ってしまいました。
そこからはエスカレートするばかりです。気に入らないはずなのに私を担当から外しません。わざとだったのかもしれません。
でも病状が悪化してきていたので、本人にもどうしようもないところがあるのかもしれないと、どうにか受け止め、怒りの感情を抑えながら仕事だけをこなすようにしていました。
幸い、私には救世主が現れたので救われた気がしましたが(詳細はこちら)、今思うとそういった部分含めケアしていくのが私たちの仕事なのではないかと思うようになりました。
最終的にはお亡くなりになってしまいましたが、長期入院の他の患者さんに比べると、なんとなくスタッフみんなも私もあっさりしたお別れだったような気がします。
今となれば、他の対応の仕方があったのかなとも思ったりします。同じ土俵に立ってはいけないけれど、Aさんの立場になって考えてあげられていたかというと、そうではなかったなと。難しい (>_<)
見ているのが苦しくなった患者さんとご家族
これは病院内のトイレ前でお見かけしたご夫妻のお話です。男性の大声が聞こえてきたので目をひきました。
ご夫妻共に50~60代ぐらいで、おそらく車椅子に乗車していた奥様の受診に付き添われて来院されていたご様子。
なぜご主人が大声をあげているかというと、どうやら奥様はトレイに行きたい。でもひとりでは行けない。だけれどご主人はイライラした様子で自分ひとりで行け!と奥様に声を荒げているといったご様子でした。
奥様は足が不自由なようで、便座まで移乗させてもらわないと出来ないと訴えておられるようでした。私も行先に向かいつつ気になって注視していると、ご主人は「もう嫌気がさしている」といった様子が見てとれました。
勝手な憶測ですが、冷たいご主人、またはネグレクトともとれるし、介護負担オーバーでご主人が心の限界を迎えてしまった。ともとれる。表面上だけではわからないことがあることもこの数十年の人生の中でわかるようになってきました。
しかも誰も見ていないところではなく、比較的人通りがあるところでの出来事です。見ているこちらが苦しくなりました。
でも、私の未熟なところがまた顔を見せます。ここからは言い訳です。夜勤明けでお昼近くまでかかって仕事を終え、今まさに更衣室へ向かっているところでした。一瞬私が手伝えばすぐに済むかなとも思いましたが、その時の私にはもうその気力さえなく、他の人がどうにかしてくれるだろうと思い、その場を離れてしまいました。
でも、この後思いのほか後を引きずりました。もう10~15年以上前のことですが、今でも折に触れてあの時の情景を思い出します。
自分が手伝っていたら…、自分を優先した後悔、自分の両親にはどちら側の立場も味合わせたくない…などなどなど。
今でも考えさせられる患者さん、患者さんご家族でした。
お互いに気まずかった患者さん
30代の男性患者さんで、治療のため入院されてきました。その治療の影響で膀胱に尿を排出するカテーテルが入っていたのですが、そのうち治療の副作用で体調が悪化し、ベッドから動けない状態になってしまいました。
体にカテーテルなどが入っていると、そこからの感染を防ぐために毎日洗浄しなければいけません。シャワーにはいったり、トイレのウォシュレットなどでご自分で洗浄出来ない場合は、私たちの方でお手伝いをしなくてはなりません。
その方法として陰部洗浄というケアがあるのですが、そのケアを実施した時のことです。
尿道からカテーテルが入っているので、おのずと局部を石鹸で洗浄し、お湯で流して清潔に保てるようにするのですが、その際、患者さんの体が反応してしまいました(これ以上の詳細はお察し下さい。)。
こういったことは若い男性であればよくあることなのですが、顔を真っ赤にして「すみません…」とかなり動揺されていたので、(こちらとしては初めてのことでもないし)「大丈夫ですよ。」と答えたものの、そういう時の気まずさってこちらにも伝染してきてしまうのです。
ここでなにか違う話をするのも違う?この事について気にしないようにもっとなにか言う?とか頭の中でぐるぐる考えながら、結局個室で2人きりで無言…になってしまいました (–;)
今ならもっと気の効いた助け船が出せると思うのですが、その時はダメでした。
あの時の方、申し訳ない m(__)m
料理を勧めてくる患者さん
このケースは訪問看護師の時に出会った患者さんです。80代の身寄りのない方でした。
完全な半身麻痺のある方でしたが、お若い頃に料亭で働いていたということで、お料理が得意でヘルパーさんに手伝って貰いながら、いつもお料理をされていました。
お料理を作ると必ず私に食べさせようと準備して待っています。
が、手も洗いませんし(というか麻痺があるためおひとりでは洗えません。)、常にハエが飛んでいるような不衛生な環境にお住まいでした。
はじめの数年はクーラーの設置を勧めても、大汗をかきながら頑なに拒否され、ヘルパーさんに買ってきて貰った食材もテーブルの上に出したままです。冷蔵庫に入れてしまうと、ひとりの時に取り出せないことが理由です。
失礼かもしれませんが、こんな環境で作られたお料理はとても食べる気がしません。でも食べて貰うことが楽しみのようで、何度お断りしてもほぼ毎回のように出てきます。
我慢して口にしたこともありましたが、ある時から入れ物を持参し、頂いて帰るようにしました。結局は破棄してしまうことになるのですが(心痛い…)、そのほうがお互い嫌な思いをしないかなとあみだした技です(技というほどのことではありませんが💦)。
ちなみそのお料理をに口にした時、お腹を下すようなことはありませんでした。ご安心下さい。
今頃どうしてるかな?お料理を今でも頑張っておられるのでしょうか???
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>
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