みなさん、こんにちは!あこです (^^)/
今回は、看護師として働いてきたなかで「ありえない!」と思ったエピソードをご紹介していきたいと思います。
※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。
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なんの意味があるん!?
まさに新人看護師として働き出したばかりの頃の話。
出勤しようと病院に向かって歩いていた時、逆に朝のこんな時間に病院から出てくる顔色の悪い同期生に出くわした。
彼女は他病棟に配属だったが、確か昨晩は準夜勤だったはず。
「どうしたの!?」
話を聞くと、勤務中に失くしたものを勤務後に見つかるまで探せと深夜勤務の先輩に言われ、この時間まで探していたが、結局見つからず帰ってきたと言うのだ。
どれだけ大事なものを失くしたのかと思えば、当時薬札と言われた患者さんの内服確認のチェックを入れる手の平に収まるほどの小さな手作りカード。
それを準夜勤の勤務後に約8時間探していたと言うのだ。しかも深夜から朝にかけて。呆れて言葉も出なかった。
彼女もおかしいと思いつつ、先輩に逆らうことなど思いもつかず従っていたよう。
幸いこの日はお休み。労いつつ早く帰って休むよう伝え彼女と別れた。
20年以上前のことだが、こんなことが普通に日常的にあった。先輩は「責任感」という意味で探させたのかもしれないが、患者さんが眠っている時間に、しかも勤務後にさせるべきことだったのかは疑問である。
こんなことがまかり通る看護師の世界が恐ろしい。
濡れ衣を着させられた新人さん
夜勤をしていた私は、最後のラウンドをしていた。
とある患者さんのところへ来ると、もう点滴が終わりそうになっていることに気づいた。日勤の担当者がベッドサイドに来るまでにはまだ時間がかかるだろうと思い、次の点滴を少し早めに交換した。
本来、点滴交換後は決まった時間に再確認に再訪しなければならない。
だが、ナースコールの対応などに追われ、その時間に再確認に行けなかった。
そうこうしているうちに日勤者への申し送りの時間になってしまい、そのまま忘れてしまった。
その点滴の患者さんの担当を次にするのは新人さんだった。申し送りの時に点滴が早めに終わってしまったため、次の点滴をつないであることを伝えた。
しばらくして他のスタッフに申し送りをしていると、その新人さんが血相を変えて戻ってきた。
交換しばかりのはずの点滴の残量がすでに少なくなっているというのだ。確認に行くと、もう残量1/5程度になっていた。
「あちゃーやってもうた!」私のインシデントである。
点滴の速落ちだけではない。この点滴の中には慎重に投与しなければならない成分も含まれていた。なぜなら急速投与により、不整脈を起こす可能性があったからだ。
新人さんに私のミスなので、このことについては私が対応することを伝え、他の仕事にまわるよう伝えた。
すぐに心電図モニターを確認する。今のところ問題はなさそう。本人の自覚症状も特になく、血圧や脈拍などを測定し、医師に報告をしなければと思った矢先、先輩看護師と共に新人さんが一緒に戻ってきた。
私が「すみません、点滴の速落ちをしてしまいました。」と伝えると、先輩は「でももう(新人さんに)申し送ってあったんでしょ?」
「だったら、彼女(新人さん)の責任でしょ。」と一言。明らかに不機嫌そうだ。対照的に新人さんは納得のいかない不安そうな表情。そりゃそうだ。
そこで私が「いや、私が勝手に交換しましたし、再確認も抜けてしまったんです。」と伝えたが、その先輩看護師はなかなか引き下がらなかった。
新人さんに「すぐに確認に行ったの?」と突っ込む。「いえ…」と新人さん。
「じゃあ(私のこと)さんは悪くない。」と先輩は言い切った。加えてあとはこっちで対応するから、もう任せて。とこれ以上はなにも言わせないとでもいうように制され、私も黙り込んでしまうしかなかった。
新人さんにとってはかなり理不尽な話である。
元々この先輩はこの新人さんには良い感情を持っていないことはなんとなくわかっていた。
この機会を逃すまいというような気迫さえ感じた。
それがわかっていながら、私もきちんと言い切れれば良かったのだが、異動してきたばかりで、今思えば保身に走ってしまったのだ。反省…
幸いだったのは、患者さんになにも起こらなかったこと。
その後、日勤帯で新人さんがどんなお叱りや指導を受けたのかは私にはわからないが、安易に想像が出来る。
新人さんは強く私を恨んだでしょう。のちに謝る機会を設けたものの、きっと納得はしていなかったはず。
これこそ立派な濡れ衣だ。申し訳ない m(__)m
いまだにあの時の新人さんの不安そうな表情が脳裏に焼きついている。
バイ菌扱い
私がまだ新人看護師だった頃、疲れやストレスによる免疫力の低下からか帯状疱疹になった。思いのほか症状が強かったようで、入院を勧められたが、毎日通院をし治療を受けるという約束のもと、入院は避けられた。
もちろんその間は出勤出来ず、申し訳なく思った私は、治療のついでに自分が所属している病棟へ挨拶に行った。
もちろん会っただけでうつるものではないが、病棟の休憩室へ顔を出すと、主任さんに真顔で「バイ菌さんは来ないで。早く帰ってちょうだい。」と手でしっしっとあしらわれた。
正直、医療者の管理者ともあるべき人がこんなことを言う!?と思ったが、実際に勤務に穴をあけ迷惑をかけているのは事実である。すみませんとしか答えられなかった。でも、この扱いに二十歳そこそこの私は思った以上に大きく傷ついた。
言った側はもうその場から忘れているだろうし、なぜ私がこんなに傷ついたのかもいまだに自分でもよくわからない。
でも、こんな先輩には絶対にならないとその時決めた。
感じの悪い医者
看護師経験もある程度積んだ頃、明らかに看護師を見下している医師が2年目の研修医として勤務している病棟へまわってきた。
すべて自分中心に動き、病院の決まりごとも守らないような医師であった。そのくせ医師の上司には良い顔をする。
看護師が指示を出してほしくて話しかけても完全に無視。まるで聞こえていないかのようにPCに向かい、仕事を続け反応しない。
挙げ句の果てに、患者さんへの処置や検査を担当看護師になにも告げずに勝手に病室ではじめる始末。
看護師の介助がなければうまくいくものもいかない。困り果てると患者さんにナースコールを押させ、私たち看護師に知らせてくる。
そこでもなにも言わない。本当に最低な医者。
私は「先生」と呼ぶことを止めた。相手にはされないが、話しかける時は「ちょっといいですか」「すみません」などと声をかけるようになった。
「先生」なんて呼ぶ資格はないと思った。
あまりに酷い状況が続いたため、師長に報告したが、それでも改善なく、教授がたまたま病棟へ来ていたので、今までの状況を告げ口した。
教授は人間が出来ていた。私たちの不満を根気強く聞き、「嫌な思いをさせて悪かったね~、僕からきちんと本人に伝えておくからね~。」と私たちの気持ちが鎮まるまで聞いてくれた。でも結局本人には伝えなかったらしい(後日談)。
一枚上手だった。さすが教授になる人は世渡りが上手い(笑)。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>
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