みなさん、こんにちは!あこです (^^)/
今回も前回に引き続き、「訪問看護のオンコール」について、自身の経験もふまえながらご紹介していきたいと思います。今、訪問看護への転職をお考えの方にとっては、気になる部分であるかと思います。
特に就職先をお考えのステーションが24時間体制をとっていたりすると、夜間や祝・祭日、土日曜日のオンコール対応を月に何回ぐらい担当しなければならないのか?病院との夜勤の違いや手当の相場などなどなど…様々、気になるところだらけだと思います。
※訪問看護のオンコールの内容について、また平均的なオンコール当番の回数、実際に連絡が来る回数の目安、労働時間に含まれるのかなどについては、こちら⇒『訪問看護 オンコールの実際』をご参照下さい。
※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。
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- オンコール手当の給与
- オンコールの相談内容や状況別対応方法を紹介
オンコール手当の給与
待機中の給与の相場、金額
前回の記事でもご紹介した通り、「オンコールは労働時間には含まれない」そうなので、給与は出るけれども、1回いくらというかたちをとっているところが多く、それほど高くはありません。
私が訪問看護師をしていた頃は、平日夜間のオンコール(約16時間)と、土日、祝祭日のオンコール(24時間連続)勤務とでは、勿論値段が違いました。
平日は確か2000円ほどだったかと思います。土日、祝祭日のオンコールは8000円ほど。
一般的な相場がオンコール1回につき1,000~3,000円程度ということなので、平日夜間のオンコールは平均的で、土日、祝祭日のオンコールは相場よりも少し良かったという計算になりますね。
労働時間とは認められていないとはいえ、待機はしているわけなので、ある程度は頂きたいものです。待機時間に連絡のあるなしに関わらず、通常の勤務と合わせれば、平日夜間のオンコールをしたとすれば、32時間は気持ち的にですが、拘束されることになりますからね。
実働した分の給与の相場、金額
オンコールは待機の手当金プラス、実際に訪問となれば、それはそれで給与が発生します。一般的に緊急訪問手当と言いまして、こちらの相場は、時給制にしているステーションが多く、1時間あたり2000~5000円というところが多いそうてす。
私が勤務していたところでは、訪問の内容や時間によって、緊急訪問手当ての値段がそれぞれ決まっていました。最低額は忘れてしまいましたが(ごめんなさい(-人-))、お看取りのエンゼルケアを行った時には、利用者さん家族へもお亡くなりになった後のケアであるため、自費で請求する関係から、その分私たちも1時間ほどのエンゼルケアで1万円ほど頂いておりました。
他の訪問については、良くて大体1件5000円ほど、少ない時は1件2000~3000円ほどだったかと記憶しています。
病院勤務での夜勤とはだいぶ仕事内容が違うため、夜勤手当に比べるとやはり手当が下がってしまいますが、納得は出来るのではないでしょうか。
オンコールの相談内容や状況別対応方法を紹介
オンコールの相談内容
ではここからは、オンコールの緊急連絡先に実際にどのような相談や訪問依頼の連絡が来るのかをご紹介していきたいと思います。
本当に多岐にわたりますが、
- 医療依存度の高い利用者さんの場合のその対処やトラブル関係
- 痰の吸引がうまく出来ないので吸引しに来てほしい。
- 点滴や人工呼吸器、在宅酸素濃縮器や携帯用酸素などの医療機器のアラーム対応など。
- ルート類の抜去の対応(点滴を抜いてしまった。または滴下していないので見に来てほしい。尿カテやポート針の場合なども。)。
- 訪問診療医から座薬の処方が出たが、まだ入れたことがないのでお願いしたいなど。
- 利用者さんの状態相談、対処方法の相談関係
- 利用者さんが訴えている症状や状態の対処方法がわからない、判断が出来ないなど。
- いつもと様子が違うので見に来てほしい。亡くなっているかもしれない(息が止まっている?反応がないなど。)。
- 食事や水分を摂らない、どうしたらよいのか。内服も出来ないなど。
- 便が何日も出ていない、どうしたらよいか。または浣腸をして出してほしい。
- 不穏の対応。本人が全く(夜間になっても)寝ない、放っておくと歩き回って転倒していまいそう、ずっとそばでみているわけにもいかない。どうしたらよいのか。
- 介護力不足、介護負担関係
- オムツから排泄物が漏れてしまい、どうにもならない。手伝ってほしい。
- 転倒やベッドからの転落、ずり落ち、または尻餅をついてしまい、起き上がらせられない。独居の方は自分では起き上がれない。
- 訪問診療医やケアマネージャー、訪問介護、訪問入浴スタッフなどからの訪問依頼。
- 医師からの状態確認指示、また指示変更の対応。
- 他職種からの状態確認や状態確認依頼など。
★番外編:たまにご家族の体調の相談や家族の薬を飲ませてもよいか?または逆パターンなんかもあります(笑)。こういった場合は、ご家族とは契約をしていないため、相談を受けられないとやんわりお断りを。他の人に処方された薬を飲みたい、または飲ませたい場合ば、医師に相談するよう促していました。
オンコールの状況別対応方法
●医療依存度の高い利用者さんの場合のその対処やトラブル関係
医療依存度が高い患者さんの場合は、臨時訪問になることがほとんどです。比較的急ぐ場合も多いですし、訪問してしまった方が解決が早いというのもあります。そして、介護者さんが比較的年齢が若く、理解力もあると判断した場合には、普段の訪問時に医療的ケアの手技やアラーム対応などについて(※こういった場合は少し様子をみていても問題ないなど含め)しっかり指導しておくと、その都度呼ばれてしまうといったこともある程度防げる場合があります。
また、緊急時の連絡先の優先順位を事前に決め(訪問診療なのか訪問看護なのか?○○の場合はヘルパーなど)、わかりやすいようにお部屋に緊急連絡先一覧表を掲示しておくなどしておくとGOODです!
●利用者さんの状態相談、対処方法の相談関係
この記事「看護師の知識不足 お役立ち情報~病院と在宅のギャップ編~」にも詳しく記載していますが、訪問看護は病院とは違って「看護」は継続されるものの、訪問頻度から、通常、点での関わりになってしまうため、その点と点の間のことも予測して対応しておく必要があります。事前指示を担当医にもらっておくなどです。但し、患者さん自身の症状や状態に関することは、患者さん自身やご家族も不安が強い場合が多いため、何でもかんでも臨時訪問にする必要はありませんが、その点に十分配慮して対応にあたった方がいいと思います。
●介護力不足、介護負担関係
訪問依頼については、必要性があればもちろん訪問していただくことになると思いますが、オムツ交換や着替え、シーツ交換などに関しては、ヘルパーさんでも可能ですし、ヘルパーさんの事業所と緊急対応の契約をしている利用者さんもいるので、事前に確認しておくといいと思います。転倒、転落事故については、個人的には病院以上に多い印象があります (^▽^;)
痛みや腫れなどがなければ翌日(次回ヘルパーさんなど誰かが訪問するまでなど)まで様子をみてもらうこともありますが、ベッドに戻せない、起き上がらせられないとなってしまった場合は、時間帯によっては訪問せざるを得ない時もあるかと思います。ほんの少し待っていただくこともありますが、その際はその間どのように対応するかなども説明してあげると親切です。
基本的には、少し様子をみれるものは日中の訪問で対応するようにしています。臨時訪問でも訪問には料金が発生しますので、経済的に困窮されている利用者さんの場合は、特にその点も訪問前にしっかり確認するようにした方がトラブルを招きません。
また、介護保険で訪問している場合は、ケアプランを立てているケアマネージャーさんになるべく早くに報告をしておくことを忘れないようにしましょう。
最後に、大事なことを忘れていたのですが、オンコール対応は一人で全てを任される訳ではなく、緊急連絡先もいくつか設けているところがほとんどです。①の緊急連絡先につながらなかったら、②の連絡先へといった感じです。携帯電話も数名で持つようにしています。但し、実際に臨時訪問になった場合は①の携帯電話を持ったスタッフが訪問するといった感じです。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>
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