みなさん、こんにちは!あこです (^^)/
突然ですが、「リブレ」というグルコース測定器をご存知ですか?
医療者でも出会っている人はご存知だと思いますが、まだ出会う機会のない人たちは、きっと知らない人も意外と多いのではないかな?と思います。
私が知ったきっかけは、3年以上前だったかなと思いますが、使用されている患者さんと出会ったことです。
実は「リブレ」は商品名で、持続自己血糖測定器の一種になるそうです。通常の血糖測定器は医療者であればみなさんご存知だと思いますが、
- 「持続で」というところ
- 間質液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を測定していて、血糖値とは違うところ。※でも血糖値と間質液中のグルコース値は相関性が高いことは証明済み。
というところが、他の自己血糖測定器と違う点です。
今後、在宅療養の場や、病院へ入院してくる患者さんでも使われている患者さんが増えてくるのでは?と思っていますので、ご紹介していきたいと思います。
※この記事の内容につきましては、私の個人的な見解のため、その辺りはご了承下さい。また、看護師としての個人の経験からの記事です。
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リブレの基本情報
リブレはAbbott(アボット)という会社の製品です。
ここで気づいた方、もしくは「なんか見たことある…」と思った方は鋭い!食事が摂れない患者さんなどへよく処方される栄養剤のエンシュアHやエネーボなどの会社と同じです。
リブレの特徴
正式名はFreeStyleリブレ。今は機能が改良された後継製品として「FreeStyleリブレ 2」が出ているそうです。
通常、自己血糖測定は、患者さんご自身、またはご家族が指先を穿刺し、血液を出してセンサーにその血液を吸い取らせ血糖値を測定していますよね。
みなさんもご存知の通り、測定頻度や回数は患者さんによって様々ですが、これを毎日何年も続けていると、徐々に穿刺部である指先が硬くなり、血液も出にくくなってきてしまいます。痛みも伴います。
そこを解決してくれたのが、このリブレ。初めて知った時は「画期的!」と感動したのを覚えています。
メリット
- 毎回穿刺しなくてもOK!
- 測定するセンサーの針が短く痛みが少ない!(患者さんから聞いた話ではほとんど痛みはないそうです!センサーは上腕の後ろ側のみに装着。)
- センサーを2週間付けっぱなしでOK!その間の値が昼夜問わず、食前後なども確認出来る!(防水仕様で入浴も可!)
- Reader(リーダー)と呼ばれる機器で洋服の上からワイヤレスで値を読み取ることが出来る!
- センサーは使い捨て!
この他にもメリットはまだまだあります!
ですが私が知った頃はまだ保険適応になっていませんでした… (._.)
でも、2022年4月からインスリン療法を行っている患者さんであれば(妊娠中に糖尿病と診断された方の一部も)保険適応になりました✨
保険適応で3割負担の方で月約4000円ほどの負担だそうです。もちろん保険適応外の方は自費にはなりますが購入可能です。
※いただけるセンサー類の数は病院によって、また1日のインスリン注射の回数などによって違ってきます。
デメリット
- 間質液中のグルコース濃度を測定しているため、血糖値とは5~10分程度(15分程度とも言われている)のタイムラグが発生する可能性がある
- センサーの装着部位の皮膚トラブルの可能性(ちなみにセンサーの大きさは、高さ:5mm、直径:35mm、重さ5ℊ)
- センサー装着し始めは1日程度値が安定しなかったり、センサーが外れかけたりしていると値が低めに出たりすることもある
ですので、血糖値の変動が大きい方やコントロールが不安定な方には、従来の自己血糖測定器を勧める医師もいるようです。
※製品の正しい情報が載っていますこちら ⇒ Abbott(アボット)「FreeStyleリブレ – アボット糖尿病関連製品サイト」を必ずご確認下さい。
リブレの使い方
▶センサー装着の動画はこちら ⇒ センサー装着
▶他にも製品概要や新しいセンサーの起動・スキャン方法などの動画一覧がこちらに ⇒ 医療関係者:FreeStyleリブレ 使用方法動画 | 糖尿病関連製品情報サイト
動画でとてもわかりすいです。今回初めて知った方は、ぜひ一通りご覧になってみると面白いと思います。
リブレの禁忌事項と注意すべき点
- 妊娠中の女性、人工透析を受けている患者さん、6歳未満の患者さんに対しては使用しない ※未評価のため
- ペースメーカーなど、体内への埋め込み式医療機器と一緒に使用しない ※未評価のため
- センサーは上腕の後ろ側のみ、装着部位はその都度ずらし、傷跡やほくろ、肉割れ線、コブやインスリン注射の部位は避ける
- センサー装着部位は、消毒液で清潔にし、消毒液をよく乾してから装着する
- X線検査、CT、MRIを受ける際は取り外す必要がある
- 点滴側の腕へのセンサー装着は禁忌
- センサーは防水仕様になっているが、水深1m以上、または30分以上水中には置かない(守れば水泳や運動もOK)
- センサーが剥がれてしまった場合は、再利用しない。新しいセンサーを装着する
注意は必要ですが、運動や入浴が可能なのが嬉しいですね。
でもなぜ装着部位が上腕の後ろ側のみだけなんだろうか!?
リブレのレビュー
訪問看護師さんの「実際」動画
実際に使っている方の動画はとても勉強になります!
専門医のリブレ2のレビュー動画
今までのリブレと新しいリブレ2を比較したレビュー、参考になります!
リブレについては、とても便利だなと思う反面、医療費が毎月毎月大変だろうなと思ってしまいます。先述した値段の目安はあくまでリブレのみの値段なので、これ以外にもインスリンの処方だったり、診察料や血液検査料など、更にかかります。
もちろん医療費はリブレだけに関わらず、他のものも同様にかかるものです。
ですが便利なものだからこそ、自費で使っておられる方もいそうです。
データがグラフで経時的に見れるということは、食事療法をしている患者さんや糖尿病のボーダーラインにいる患者さんたちにも、自覚症状がない分、大いに参考になりそうですが、みんなが保険適応になってしまったら、おそらく医療費が大変なことになってしまうのでしょう (/ω\)
日本の未来の医療費が末恐ろしい…💦
糖尿病は他の疾患や薬剤の影響、型によっては避けられない場合もありますが、一部は気をつければ予防出来る病気なので、患者さんを減らす努力を私たち医療者もしなければいけないのかもしれませんね~ ( ;∀;)
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました <m(__)m>
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